スカイラインGTR VスペックU BNR34
 
DIY

ハイキャスボールジョイント交換
2009/01




ただの修理なんですけどね。

ハイキャスタイロッドとナックルを接続しているボールジョイントがグラグラになっていました。
実はけっこう前からだと思うのですが、全然気が付きませんでした。
気付くきっかけになったのは、助手席側のリヤタイヤだけ以上に摩耗が激しかったことですね。
ボールジョイントがダメでリヤのトーが狂っているものと思われます。

はじめはどこかの工場とかディーラーに任せようと思ったのですが、工賃がすごく高いので、なんとか自分で出来ないものか調べてみました。

どうやらナックルを車体から切り離して、圧入されているボールジョイントをプレスなどで抜かなければならないらしい。これは工賃高くても仕方ないです。

でも、おいらひらめいちゃった(テヘッ)

なんとかナックルを外さないで出来るように、こんなジャッキを作ってみました。

フラットバーにタップたててキリ穴空けたモノと、それをつなぐ長ネジを組み合わせただけですけど、けっこう丈夫に仕上がりました。
隣に置いてある、ボールジョイントを抜くために当てるもの(ドリフトというらしい)も、このジャッキに合わせて計算したワンオフです。
使用風景はのちほど。

さて、実際の作業に移ります。

始めに、ダンパーとディフューザーを外します。コレがあると流石のコンパクトジャッキも入りません。

コレでスペースが確保できました。

次にボールジョイントにつながっているタイロッドを外します。
ここはテーパーになっているので、ナットを外して手で引っ張っても外れません。
普通はボールジョイントプーラーを使うのだと思うのですが、おいらのボールジョイントプーラーは、もう原形をとどめないほどに加工されてしまっているので、今回はギアプーラーを使いました。

セットしてプーラーを締め込んでいくと、「バキっ」と外れます。

そしたら反対側にあるボルトを外して、パッキンみたいな部品も外しておきます。

ここで例のジャッキ登場。

こんな感じでセットします。

それで、ボルトを締め込んでいくと…

お、けっこう簡単にスルスル抜けていきます!
使う前は、こんな頼りない工具でホントに抜けるのか?とか心配していたのですが、良い感じです。
なんかこの感覚は癖になりそう♪

で、抜けました。

そしたらあとは新品と交換するだけです。

まずは新品とダメ品を比較してみましょう。
ダメ品は手で動かしてみるとグラグラして頼りないです。対して新品は手では動かせないくらい固い。
ダメ品ではタイロッドを保持できそうもありません、ガタが出て当然って感じです。

新品ボールジョイントを圧入するのは、ドリフトの使い方を変えて押し込んでやるだけです。
当然押すことも考えてドリフトを作ってあるので、組み方を変えてジャッキを当てます。

注意するのは、ナット抜け止めのピンを入れる穴の向きくらいでしょうか。
それでも向きが変になったからって性能に影響はありませんけどね。

圧入さえ済んでしまえば、あとはバラしたものを順番に組んでいくだけですね。ナットの本締めは、一応1G状態で行いました。

余談ですが、壊れてしまった回り止めの割ピンを買いにホームセンターに行ったら、割ピンの隣にRピンというものを発見。
ラジコンのボディを留めるピンと同じものですが、ボールジョイントのネジがM10だったので、M10用を買ってみました。
べつに何度もばらす場所ではないのですが、これはこれで、なんかおしゃれ? 名前もRピンなので性能も期待できそうです(笑)

こういったジョイントとかゴムブッシュは見た目は地味ですが、確実に年数劣化していると思います。
手間はかかるけど費用はそんなにかからないので、だんだん交換していきたいと思っています。

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