スカイラインGTR VスペックU BNR34
 

DIY

ニスモ強化ブッシュ リヤ編
2009/05




全然改造じゃないです(笑)

スカイラインも、もう8年9万キロです。だんだんボロが目立つようになってきました。

とくにひどいのが、足回りのガタガタ。段差を超えるときとかはガタっと大きな音がします。路面の悪いところを走っているときもガタガタうるさいです。
たぶん足回りのゴムブッシュの状態が悪くなってきているんだと思いました。

足回りのゴムブッシュとは?

人間で例えると、関節の骨と骨の間に入っている軟骨みたいなものだと思います。(たぶん)
クルマの足回りのアームは金属ですが、そのアームとボディやナックルの接続部分にゴムを挟むことによって衝撃や音を和らげています。それがブッシュと呼ばれるモノです(たぶん)

そのブッシュを新品に交換して、新車時のフィーリングを取り戻そう!(大げさ)、というのが今回の目的です。

今回交換する予定なのは、22個、アームに関係する部分のみです。デフやメンバーのブッシュは今回は見送ります。

で、交換なんですが
ブッシュというのは大概アームやナックルに圧入されていて、人力では外すことができません。

部品は安いのになかなか交換に踏みきれない、またはショップに依頼しても工賃が高いです。
なので日産車の場合、純正アームに強化ブッシュが圧入されて売っているニスモ製アームに交換するのが人気になっています。この場合でもブッシュのみを買って打ち替えるのと工賃が変わらないとか。

やっぱりそれでも金がかかってしまうので、おいらは単品のブッシュを買って自分でアームに打ち込んでみようと思いました。

で、通販でニスモの強化ブッシュを注文しました。

さらに、前述の圧入するための工具、油圧プレスを購入!安物ですが無いよりマシでしょう(爆)

それと、プレスのために必要な、ブッシュを抜き入れするパイプ(ドリフトといいます)をブッシュの径に合わせて必要分用意します。
ソケットレンチのコマとかでも径が合えば代用できます。おいらはそれプラス、旋盤で作りました。(買うと高いのよ♪)

さてスタートです。

おいらはまずリヤから始めました。

まずはロアアームを外します。ここはセオリー通りにやるとドライブシャフトを外すことになるのですが、おいらはアームのみを外しました。
スタビのコンロッドも外しておきます。

外れました。この写真はすでにブッシュが抜けてしまっていますね(汗)
新品を見てもらえれば分かると思いますが、じつはこのブッシュにはツバが付いていて、そのままだとプレスで押すためのドリフトが当てられません。おいらはサンダーでツバを削除しました。少し傷がついたので塗装しておきました。
こういった傷を嫌う人にはお勧めできない方法です。

そしたらプレスにかけますが、写真の状態で上側のブッシュを先に抜いてから、写真のように下側を押しました。
入れるときは逆に下側を入れてから、上を入れると楽です。

写真だとスムーズにいっているように見えますが、じつはプレスのパワーが不足気味です(汗)
初めから入っているブッシュには接着剤のようなモノが塗ってあって、抜けないブッシュがある。ここはバーナーでブッシュ回りをあぶって、接着剤を溶かしてしまえば簡単に抜けます。

これが入れるブッシュです。

入れるのはこのプレスでも楽勝でした。よかった。

ちなみに、アームの逃げが無くてプレスにセットできなかったので、プレス下側のチャンネルを大胆にカットしました(笑)

圧入が済んだら、車体に仮止めしておきます。

そしたら、アッパーアームを外します。スカイラインのアッパーアームは前後2本で構成されていますが、後ろ側の車体側はアライメント調整用のボルトになっているので、おいらはペンでマーキングしておきました。

アッパーアームのブッシュは抜くのも簡単、入れるのも簡単でした。

ナックル側のブッシュは、ナックルを外してもプレスにはかけられません。形の問題のようです。
なので、ボルトとドリフトをうまく組み合わせて抜きます。M12の長いネジとナットで組み合わせたのですが、かじり防止と思って買ってきた長いナットは長すぎますね(笑)これしか売ってなかった。
でも、このクルマのナックルはアルミなので、そんなに力は要りませんでした。

抜けた。前の斜めに入っているブッシュも同じような感じで抜けます。

ちなみにアッパーのブッシュは、アーム/ナックル共にこのブッシュです。

これでリヤのブッシュは全部入りました。アッパーアームを組むときは、前から組まないとボルトが入りません。

全部仮止めしたら、1G状態で増し締めします。
これをしないと普段の状態でブッシュにねじれが出来てしまい、すぐにダメになってしまうと思います。

やってみて思ったんですが、これは時間とドリフトさえ用意できれば出来ないことは無いと思います。ただ、途中でやめるとクルマが動かなくなってしまうので準備は万端で行きましょう!

さて次はフロントだ♪

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